dodaチャレンジで断られた！？断られた理由と対処法/難しいと感じた体験談

dodaチャレンジで断られた！？断られた理由や断られる人の特徴について解説します

dodaチャレンジに登録したにもかかわらず、「求人のご紹介ができません」と言われてしまうことがあります。
そんなとき、「自分に問題があるのでは」と落ち込んでしまう方もいるかもしれません。
しかし実際には、本人のスキルややる気が原因というより、「希望条件と求人のマッチ度」によって紹介が難しくなるケースが多いのです。
特に条件が厳しすぎたり、選択肢が限られていると、マッチする求人が見つからずサポートを受けにくくなってしまいます。
ここでは、dodaチャレンジで断られる理由の中でもよくある「紹介できる求人が見つからない」ケースについて、詳しく解説していきます。

断られる理由１・紹介できる求人が見つからない

dodaチャレンジでは、登録者の希望条件に合った求人を紹介する仕組みですが、希望があまりにも限定的だと、該当する求人がない場合があります。
求人が見つからない理由はさまざまですが、以下のような内容に該当する場合は特に注意が必要です。

希望条件が厳しすぎる（在宅勤務限定、フルフレックス、年収500万円以上など）

働き方に対するこだわりが強い場合、希望に合う求人の数が一気に絞られてしまいます。
特に「完全在宅勤務」「フルフレックス勤務」「高年収」などの条件をすべて満たす求人は非常に限られており、障がい者雇用枠ではさらに少ないのが現状です。
希望を持つことは大切ですが、「何が絶対条件で、何が妥協できるか」を整理することが、求人紹介につなげる第一歩になります。

希望職種や業種が限られすぎている（クリエイティブ系、アート系など専門職など）

「この職種でなければ働きたくない」という思いが強すぎると、該当する求人が少ない場合に紹介が難しくなってしまいます。
特にクリエイティブ系やアート系などの専門職は、障がい者雇用枠での募集が限られているため、希望に合う求人を見つけるのが難しいことがあります。
幅広く視野を持つことで、思いがけない求人との出会いがあるかもしれません。

勤務地が限定的（地方で求人自体が少ない）

地方在住で「通勤可能な範囲でのみ探したい」といった希望がある場合、そもそも求人の絶対数が少ないという問題があります。
dodaチャレンジは全国対応ですが、実際には求人が都市部に集中しているため、地方では紹介可能な求人が非常に限られます。
在宅勤務も選択肢に入れたり、他の支援サービスと併用することで解決につながる場合もあります。
まずは自分の希望を少し広げてみることから始めてみましょう。

断られる理由２・サポート対象外と判断される場合

dodaチャレンジは、障がいのある方の一般就労を支援する転職サービスですが、すべての方がすぐにサポートを受けられるわけではありません。
サポートの対象になるには、ある程度の条件を満たしている必要があり、それに当てはまらない場合は「現在は紹介が難しい」と判断されることがあります。
これは決して「働けない人」と見なされているのではなく、「今は準備期間」として他の支援が適していると判断された結果です。
ここでは、dodaチャレンジでサポート対象外とされやすいケースについて解説します。

障がい者手帳を持っていない場合（障がい者雇用枠」での求人紹介は、原則手帳が必要）

dodaチャレンジで紹介される求人の多くは、「障がい者雇用枠」の求人です。
この枠で応募するためには、原則として障がい者手帳（身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳など）の所持が必要となります。
まだ取得していない場合や、申請中であることを伝えずに登録してしまうと、求人紹介が受けられないことがあります。
手帳を取得する予定がある方は、その旨を事前に伝えておくことで、今後のサポートにつながる可能性があります。

長期間のブランクがあって、職務経験がほとんどない場合

直近数年間働いていない、またはほとんど職歴がないという場合も、dodaチャレンジの求人紹介が難しくなることがあります。
企業側は「安定して働けるかどうか」を重視しており、ブランクが長いと「就労継続が難しいのでは」と判断されることがあるのです。
このような場合は、まずは就労移行支援などを通じて生活リズムや職業スキルを整え、就労実績を積むことが推奨されます。
ブランクを埋める準備をしながら、将来の一般就労につなげていきましょう。

状が不安定で、就労が難しいと判断される場合（まずは就労移行支援を案内されることがある）

体調が安定していなかったり、精神的に不安定な状態が続いている場合も、今すぐの就職は難しいと判断されることがあります。
このようなときは、無理に就職を目指すのではなく、まずは就労移行支援や医療機関と連携した支援を受けて、心身の安定を優先することが大切です。
支援機関で訓練やサポートを受けながら生活リズムを整えることで、再びdodaチャレンジのサポート対象となる可能性が高まります。
焦らずに、自分のペースで準備を進めることが、将来の就職への第一歩になります。

断られる理由３・面談での印象・準備不足が影響する場合

dodaチャレンジでは、登録後にキャリアアドバイザーとの面談が行われます。
この面談は、求人を紹介してもらえるかどうかを左右する重要なステップです。
アドバイザーは、面談を通じて「どのような仕事が向いているか」「企業に紹介できる状態か」を総合的に判断します。
そのため、準備不足のまま面談に臨んでしまうと、希望通りのサポートを受けられない可能性があります。
ここでは、面談での印象が原因で断られてしまう主なケースについて解説します。

障がい内容や配慮事項が説明できない

障がい者雇用では、企業が「どのような配慮をすれば働きやすいか」を知ることがとても重要です。
そのため、面談時に自分の障がいの特性や、職場で必要な配慮について説明できない場合、アドバイザーも求人とのマッチングが難しくなってしまいます。
例えば、「音が苦手」「長時間の集中が難しい」など、困りごととその対策を事前に整理しておくことで、伝えやすくなります。
不安がある方は、メモを用意しておくと安心です。

どんな仕事をしたいか、ビジョンが曖昧

「どんな仕事が向いているか分からない」「どの職種でもいい」という状態では、アドバイザーも求人を絞り込むことができません。
理想のキャリア像を持っていなくても大丈夫ですが、少なくとも「どのような働き方が合っていそうか」「興味のあること」などは考えておきましょう。
たとえば、「人と接するよりも、黙々と作業する方が得意」「パソコンを使う作業が好き」など、自分の傾向を伝えるだけでも十分です。

職務経歴がうまく伝わらない

過去の職歴やアルバイト経験をうまく説明できないと、「この人がどんな仕事をしてきたのか」が分からず、求人紹介に結びつきにくくなります。
たとえ短期間の職歴でも、「どんな作業をしていたか」「どのように取り組んでいたか」を具体的に伝えることが大切です。
履歴書や職務経歴書を事前にまとめておくと、面談でもスムーズに話が進みます。
自信がない場合でも、できるだけ率直に伝えることで、アドバイザーがサポートしやすくなります。

断られる理由４・地方エリアやリモート希望で求人が少ない

dodaチャレンジは全国対応の障がい者向け就職支援サービスですが、実際に紹介される求人は都市部に集中している傾向があります。
そのため、地方に住んでいる方や、完全在宅勤務を希望する方にとっては、紹介可能な求人が少なくなってしまうケースがあります。
「住んでいる場所」や「働き方の希望」によっては、紹介が難しいと判断されることがあるのです。
ここでは、地方在住やリモート希望によって求人が見つからないケースについて詳しく解説します。

地方在住（特に北海道・東北・四国・九州など）

都市部では障がい者雇用に積極的な企業が多く、求人も豊富にありますが、地方ではその数が限られています。
特に北海道、東北、四国、九州などの地域では、企業数自体が少ないため、そもそも求人の母数が少なくなってしまいます。
そのうえ、通勤手段の制約や、近隣に大手企業が少ないことも影響し、dodaチャレンジを通じた紹介が難しくなる場合があります。
地方での就職を目指す場合は、ハローワークや地域の就労支援機関も活用し、地元に特化した求人を探すことが有効です。

完全在宅勤務のみを希望している場合（dodaチャレンジは全国対応ではあるが地方によっては求人がかなり限定される）

「通勤が難しい」「体調管理のため在宅が良い」など、さまざまな理由で完全在宅勤務を希望する方も多くなっています。
しかし、dodaチャレンジで紹介できる在宅勤務の求人は一部に限られており、特に「完全在宅・出社なし」の求人は非常に少ないのが現実です。
また、在宅勤務可とされていても「研修は出社」「月に数回の出社あり」といった条件がつくことも多く、希望通りの働き方に合う求人がなかなか見つからないケースもあります。
柔軟な条件設定や、他の在宅特化型サービスとの併用が、現実的な対策となります。

断られる理由５・登録情報に不備・虚偽がある場合

dodaチャレンジでは、求職者の登録情報をもとに求人とのマッチングが行われるため、正確な情報を入力することがとても大切です。
登録内容に誤りがあると、アドバイザーが正しい判断をすることができず、求人の紹介がスムーズに進まなくなってしまうことがあります。
また、意図的に事実と異なる情報を記載してしまうと、信頼関係に影響が出るだけでなく、サポートを受けられなくなる可能性もあります。
ここでは、登録情報に関する代表的な注意点と、それが断られる原因になる理由を詳しく解説します。

手帳未取得なのに「取得済み」と記載してしまった

dodaチャレンジでは、障がい者雇用枠の求人が中心となっているため、障がい者手帳の所持が原則必要です。
まだ取得していないにもかかわらず、「取得済み」と登録してしまうと、面談時や企業への応募時に確認が取れず、サポートを継続できなくなることがあります。
手帳の申請中である場合や、これから取得を予定している場合は、正直にその旨を伝えることで、適切なアドバイスが受けられる可能性があります。

働ける状況ではないのに、無理に登録してしまった

体調が安定しておらず、就労が難しい状態で登録を行ってしまうと、アドバイザーから「現時点では紹介ができません」と判断されることがあります。
dodaチャレンジは基本的に「すぐに働きたい人向け」のサービスであるため、まずは体調管理や生活リズムを整えることが優先されます。
そのような場合は、就労移行支援や医療機関との連携を通じて就労準備を進めた上で、再度登録することが推奨されます。

職歴や経歴に偽りがある場合

履歴書や登録情報で実際の職歴と異なる情報を記載すると、面談や企業とのやり取りで矛盾が生じ、信頼を損なう結果になります。
たとえ短期のアルバイトや、離職期間があった場合でも、事実をそのまま正直に伝えることが大切です。
アドバイザーは、その情報をもとにあなたに合った求人を探してくれるため、正確な情報を提供することで、より適切なサポートを受けることができます。

誤った情報は思わぬトラブルにつながることがあります。
「正しく伝えることが、信頼される第一歩」と意識して、安心してサポートを受けられるよう準備していきましょう。

断られる理由６・企業側から断られるケースも「dodaチャレンジで断られた」と感じる

dodaチャレンジに登録して求人紹介を受けたあと、応募した企業から不採用の通知を受け取ることがあります。
その際、「dodaチャレンジに断られた」と感じてしまう方も多いですが、実際にはdodaチャレンジが直接断っているのではなく、企業の採用判断によるものです。
このようなケースでは、アドバイザーは引き続き別の求人を探してくれることも多く、不採用イコールサポート終了というわけではありません。
ここでは、企業側の選考で断られてしまうケースについて、その背景と向き合い方を紹介します。

不採用は企業の選考基準によるもの

企業が採用を決める際には、スキルや職務経験だけでなく、職場の環境やチームとの相性、業務の難易度、配慮体制など、さまざまな要素を総合的に判断しています。
そのため、本人に明らかな欠点があったわけではなくても、「今回は他の方との比較の結果」や「社内体制との兼ね合い」によって不採用になることはよくあります。
特に障がい者雇用枠では、配慮が必要な内容が企業の準備状況に合っていない場合、採用を見送られることもあります。

不採用になったからといって、「自分には価値がない」と思い込む必要はまったくありません。
dodaチャレンジでは、不採用の理由をできる範囲でフィードバックしてくれることもあるため、それを今後の応募に活かすことが大切です。
また、アドバイザーと相談しながら別の企業に再チャレンジすることも可能なので、一度の不採用で諦めず、気持ちを切り替えて前向きに進んでいくことが重要です。

dodaチャレンジで断られた人の体験談/どうして断られたのか口コミや体験談を調査しました

体験談１・障がい者手帳は持っていましたが、これまでの職歴は軽作業の派遣だけ。PCスキルもタイピング程度しかなく、特に資格もありません。紹介できる求人がないと言われてしまいました

体験談２・継続就労できる状態が確認できないため、まずは就労移行支援などで安定した就労訓練を』と言われてしまいました。

体験談３・精神疾患で長期療養していたため、10年以上のブランクがありました。

dodaチャレンジに相談したものの、『ブランクが長く、就労経験が直近にないため、まずは体調安定と職業訓練を優先しましょう』と提案されました

体験談４・四国の田舎町に住んでいて、製造や軽作業ではなく、在宅でのライターやデザインの仕事を希望していました。dodaチャレンジからは『ご希望に沿う求人はご紹介できません』といわれました

体験談５・これまでアルバイトや短期派遣での経験ばかりで、正社員経験はゼロ。

dodaチャレンジに登録したら、『現時点では正社員求人の紹介は難しいです』と言われました

体験談６・子育て中なので、完全在宅で週3勤務、時短勤務、かつ事務職で年収300万円以上という条件を出しました。『ご希望条件のすべてを満たす求人は現状ご紹介が難しいです』と言われ、紹介を断られました

体験談７・精神障がい（うつ病）の診断を受けていますが、障がい者手帳はまだ取得していませんでした。dodaチャレンジに登録を試みたところ、『障がい者手帳がない場合は求人紹介が難しい』と言われました

体験談８・長年、軽作業をしてきたけど、体調を考えて在宅のITエンジニア職に挑戦したいと思い、dodaチャレンジに相談しました。『未経験からエンジニア職はご紹介が難しいです』と言われ、求人は紹介されませんでした

体験談９・身体障がいで通勤も困難な状況で、週5フルタイムは無理。短時間の在宅勤務を希望しましたが、『現在ご紹介できる求人がありません』と断られました

体験談10・前職は中堅企業の一般職だったけど、今回は障がい者雇用で管理職や年収600万以上を希望しました。dodaチャレンジでは『ご紹介可能な求人は現在ありません』と言われました

dodaチャレンジで断られたときの対処法について詳しく紹介します

dodaチャレンジで「紹介可能な求人がありません」と言われた場合、落ち込んでしまう方も多いかもしれません。
ですが、それは「就職できない」という意味ではなく、「今のスキルや経験ではマッチする求人が少ない」という状況を示しているにすぎません。
逆に言えば、今からできる準備を少しずつ積み重ねていけば、再度求人を紹介してもらえる可能性が広がるということです。
ここでは、スキルや職歴の不足を理由に求人紹介が断られた場合の、具体的な対処法を紹介します。
無理のない範囲で実践し、自信を持って次のステップへ進んでいきましょう。

スキル不足・職歴不足で断られたとき（職歴が浅い、軽作業や短期バイトの経験しかない、PCスキルに自信がないなど）の対処法について

スキルや経験が少ない方の場合、dodaチャレンジで紹介できる求人の数が限られてしまうことがあります。
その場合でも、学び直しやサポート機関の活用を通じて、自分の強みを増やしていくことができます。
以下のような対処法を取り入れることで、再登録時により良いサポートを受けられる可能性が高まります。

ハローワークの職業訓練を利用する/ 無料または低額でPCスキル（Word・Excel・データ入力など）が学べる

ハローワークでは、求職中の方を対象にした職業訓練講座が多数用意されています。
特に事務職を目指す方にとって必要なWordやExcel、データ入力といったPCスキルを、無料またはごくわずかな費用で習得できるのが特徴です。
スキル習得だけでなく、訓練を受けたという「実績」が評価されるため、就職活動時のアピール材料にもなります。

就労移行支援を活用する/実践的なビジネススキル、ビジネスマナー、メンタルサポートも受けられる

障がいのある方が一般企業で働くための準備を支援する「就労移行支援」は、スキルアップだけでなく、生活リズムの安定や職場対応力の強化も目的としています。
模擬業務やグループワーク、面接練習などのプログラムを通じて、「働く力」を総合的に身につけることができるのが大きな魅力です。
支援員が一緒に目標設定をしてくれるため、無理なくステップアップを図ることができます。

資格を取る/MOS（Microsoft Office Specialist）や日商簿記3級があると、求人紹介の幅が広がる

短期間で取得できる資格に挑戦するのも有効な手段です。
MOS（Microsoft Office Specialist）は、WordやExcelのスキルを客観的に証明できる資格で、事務職や在宅ワークに強い武器となります。
また、日商簿記3級は経理や会計事務に関連する求人で重宝され、未経験からでも挑戦しやすい内容です。
資格があることで「学ぶ意欲がある」「スキルの土台がある」と判断され、求人紹介の可能性が広がります。

ブランクが長すぎてサポート対象外になったとき（働くことへの不安が強い、数年以上の離職や療養機関があるなど）の対処法について

就職活動を始めようと思ってdodaチャレンジに登録しても、「就労の準備が整っていない」と判断され、求人紹介を受けられないケースがあります。
特に、数年以上のブランクがある方や、体調の回復途中でまだ働く自信がない方は、まず就労準備を整えるステップから始めることが勧められます。
これは決して「働けない」と見なされたわけではなく、「今は整える時期」と考え、焦らず一歩ずつ進むことが大切です。
ここでは、ブランクが長いことを理由にサポート対象外になった場合の、現実的で効果的な対処法を紹介します。

就労移行支援を利用して就労訓練をする/毎日通所することで生活リズムを整え、安定した就労実績を作れる

ブランクがある方にとって最も安心してスタートしやすいのが、就労移行支援の活用です。
就労移行支援事業所では、毎日通所することで生活リズムを整えながら、ビジネスマナーやパソコンスキル、模擬業務などの訓練が受けられます。
「毎日決まった時間に通う」という行動自体が、就労に向けた大きな一歩になります。
支援スタッフと一緒に就職に向けた目標を設定できるため、ブランクからの再スタートにぴったりの環境です。

短時間のバイトや在宅ワークで「実績」を作る/週1〜2の短時間勤務から始めて、「継続勤務できる」証明をつくる

フルタイムで働くのが不安な場合は、まずは短時間の勤務から始めてみるのも効果的です。
たとえば週1〜2回、数時間だけ働けるアルバイトや、在宅での軽作業など、負担の少ない仕事からスタートすることで、無理なく「働ける力」をつけていけます。
このような実績があることで、dodaチャレンジへの再登録時に「継続して働く力がある」と判断されやすくなり、求人紹介につながりやすくなります。

実習やトライアル雇用に参加する/企業実習での実績を積むと、再登録時にアピール材料になる

ハローワークや福祉機関が実施している「職場実習」や「トライアル雇用」に参加するのも、ブランクを埋める有効な方法です。
実際の企業での仕事を経験することで、働く感覚を取り戻しつつ、自分に向いている業務を知ることもできます。
企業実習での評価や実績は、dodaチャレンジに再登録する際の大きなアピール材料になります。
「実際に働けることが証明されている」ことで、企業側も安心して求人を紹介しやすくなるのです。

地方在住で求人紹介がなかったとき（通勤できる距離に求人が少ない、フルリモート勤務を希望しているなど）の対処法について

dodaチャレンジに登録しても、地方在住という理由で求人紹介が受けられないことがあります。
都市部と比べて地方では求人自体が少ないため、希望の条件と合うものが見つからず、結果として「紹介できる案件がありません」と案内されるケースもあるのです。
特にフルリモート勤務を希望している場合、その条件を満たす求人は非常に限られており、さらに地域の求人事情も影響してきます。
しかし、工夫次第でできることはたくさんあります。以下に、地方にお住まいの方が取れる現実的な対処法を紹介します。

在宅勤務OKの求人を探す/他の障がい者専門エージェント（atGP在宅ワーク、サーナ、ミラトレ）を併用

dodaチャレンジで希望の求人が見つからない場合でも、他の障がい者専門エージェントを併用することで、選択肢が広がります。
「atGP在宅ワーク」などは、在宅勤務を前提とした求人に特化しており、地方在住者にも紹介可能な案件を多く扱っています。
また、「サーナ」や「ミラトレ」なども地域によっては在宅勤務可能な求人を紹介してくれることがあります。
複数のエージェントを活用することで、自分に合った働き方に近づける可能性が高まります。

クラウドソーシングで実績を作る/ランサーズ、クラウドワークスなどでライティングやデータ入力の仕事を開始

求人紹介を待つのではなく、自分でできる在宅ワークに挑戦するのも大きな一歩です。
クラウドソーシングサイトでは、ライティングやデータ入力、画像加工、アンケートなど、さまざまな在宅案件が掲載されています。
自分のペースで働けるため、就労ブランクのある方や体調に不安のある方でも始めやすいのが魅力です。
こうした経験を積んでおくことで、dodaチャレンジや他のエージェントへの再登録時に「在宅で継続して働ける実績」として評価されやすくなります。

地域の障がい者就労支援センターやハローワークに相談する/地元密着型の求人情報が得られる場合がある

地方での就職を目指す場合は、地域に根差した支援機関を活用することがとても重要です。
障がい者就業・生活支援センターやハローワーク障がい者窓口では、地域の企業とのつながりを活かした地元求人の紹介を受けられることがあります。
また、トライアル雇用や実習制度を利用して、企業と実際に働きながら相互理解を深める機会も得られます。
dodaチャレンジで紹介が難しい場合でも、地域に密着した機関と連携することで新たな道が開けることがあります。

希望条件が厳しすぎて紹介を断られたとき（完全在宅・週3勤務・年収◯万円など、条件が多いなど）の対処法について

dodaチャレンジでは、求職者の希望に沿った求人を紹介する仕組みですが、希望条件が多すぎたり、現状の求人市場と合わない場合は「紹介できる求人がありません」と案内されることがあります。
たとえば「完全在宅」「週3日勤務」「年収は最低◯万円以上」といった複数の条件をすべて満たす求人は、特に障がい者雇用枠では非常に限られているのが現実です。
ただし、希望をあきらめる必要はなく、工夫次第で自分に合った仕事に近づくことは十分可能です。
ここでは、希望条件が原因で求人紹介が難しかった場合の具体的な対処法を紹介します。

条件に優先順位をつける/「絶対譲れない条件」と「できれば希望」を切り分ける

まずは、自分の希望条件を紙に書き出し、「どうしても譲れない条件」と「あると理想的だけど妥協できる条件」に分類してみましょう。
たとえば、「体調管理のために週3勤務は譲れない」「通勤は難しいけど月数回の出社なら可能」といった具合に、自分の状況を整理することで、紹介可能な求人が見つかりやすくなります。
すべてを一度にかなえることは難しくても、どこかで折り合いをつけることが現実的な第一歩となります。

譲歩できる条件はアドバイザーに再提示する/ 勤務時間、出社頻度、勤務地を柔軟に見直す

登録時に伝えた条件が厳しすぎると判断された場合でも、後からアドバイザーに希望条件を見直して伝えることは可能です。
たとえば「完全在宅が理想だけど、研修時だけ出社できる」や「週3勤務希望だが週4までは可能」といった柔軟な姿勢を示すことで、紹介できる求人が増えることがあります。
アドバイザーも求職者の状況を理解したうえでマッチングを行っているため、率直な気持ちを相談することが大切です。

段階的にキャリアアップする戦略を立てる/最初は条件を緩めてスタート→スキルUPして理想の働き方を目指す

希望条件をすべて満たす職場にいきなり就くのは難しくても、最初は条件を少し緩めて経験を積み、徐々に理想に近づけるという方法もあります。
たとえば、最初は週5日勤務の軽作業からスタートし、スキルを身につけてから在宅事務職へステップアップする、というようなキャリア設計です。
実績やスキルが積み上がることで、より希望に合った求人に応募できるようになり、将来的には理想の働き方に近づくことができます。
長期的な視点で考えることが、納得できる就職活動につながります。

手帳未取得・障がい区分で断られたとき（障がい者手帳がない、精神障がいや発達障がいで手帳取得が難航している、支援区分が違うなど）の対処法について

dodaチャレンジでは、基本的に「障がい者雇用枠」の求人を紹介しているため、障がい者手帳の取得が原則必要となります。
そのため、手帳をまだ取得していない方や、手帳の種類・区分によって条件に合わないと判断された場合、サポートを受けられないことがあります。
ただし、手帳がない＝働けないということではありません。
今後に向けて準備を進めたり、他の支援を活用することで、就職の道を広げることが可能です。
ここでは、手帳未取得や障がい区分によって紹介を断られた場合の具体的な対処法を紹介します。

主治医や自治体に手帳申請を相談する/ 精神障がい・発達障がいも条件が合えば取得できる

精神障がいや発達障がいの場合、障がいの程度や診断内容によっては手帳が取得できる可能性があります。
まずは主治医に相談し、手帳取得の必要性や可否について話してみましょう。
また、申請の手続きや条件は自治体によって異なるため、福祉課などの窓口に確認するとスムーズです。
手帳が取得できれば、dodaチャレンジを含むさまざまな障がい者就職支援を活用できるようになります。

就労移行支援やハローワークで「手帳なしOK求人」を探す/一般枠での就職活動や、就労移行後にdodaチャレンジに戻る

手帳がまだ取得できていない場合でも、「手帳がなくても応募できる求人」を扱っている機関はあります。
ハローワークの障がい者窓口や、就労移行支援事業所では、一般雇用枠での就職支援を受けられることがあります。
また、就労移行支援を通じて職業訓練や実習に取り組むことで、将来的にdodaチャレンジに再登録しやすくなります。
まずは無理のない範囲で「働く準備」を進めていくことが大切です。

医師と相談して、体調管理や治療を優先する/手帳取得後に再度登録・相談する

もし今の体調や生活リズムが安定していない場合は、まずは治療や休養を優先することが何よりも大切です。
無理に就職活動を進めるよりも、医師と相談しながら、手帳取得や生活の安定を目指していきましょう。
体調が整い、手帳も取得できたタイミングでdodaチャレンジに再登録することで、よりスムーズにサポートを受けられるようになります。

その他の対処法/dodaチャレンジ以外のサービスを利用する

dodaチャレンジだけにこだわらず、他の就職支援サービスを併用するのもひとつの方法です。
「atGP」や「サーナ」などでは、手帳の有無に関わらず相談できるケースがありますし、障がい者職業センターや障がい者就業・生活支援センターでは、個別の状況に応じたサポートが受けられます。
複数のサービスを組み合わせることで、自分に合った就職の道が見つかりやすくなります。
今の自分にできることから少しずつ始めていくことが、将来の選択肢を広げる大きな一歩になります。

dodaチャレンジで断られた！？精神障害や発達障害だと紹介は難しいのかについて解説します

「dodaチャレンジに登録したけれど、紹介できる求人がないと言われた」「精神障害や発達障害があると断られやすいのでは」と感じたことがある方もいるかもしれません。
しかし、dodaチャレンジはすべての障がい種別を対象としており、精神障害や発達障害の方でも登録・相談は可能です。
とはいえ、障がいの特性や企業側の受け入れ体制によって、マッチングの難易度に差が出るのも事実です。
まずは、比較的企業からの受け入れが多い「身体障害者手帳」を持つ方の就職事情から見ていきましょう。

身体障害者手帳の人の就職事情について

身体障がいを持つ方は、障がいの特性が比較的「目に見える」場合が多いため、企業側も配慮しやすく、採用につながりやすい傾向があります。
就業環境の整備（バリアフリー化など）や業務内容の調整など、具体的な対応が取りやすいことから、マッチングが進みやすいのが特徴です。

障害の等級が低い場合は就職がしやすい

身体障害者手帳を所持していても、等級が軽度〜中度であれば業務上の制約が少なく、企業側も安心して受け入れやすいと判断しやすくなります。
「ある程度自立して業務にあたれる」という点が、採用の後押しとなるケースも多く見られます。

身体障がいのある人は、障がいの内容が「見えやすい」ことから、企業側も配慮しやすく採用しやすい傾向にある

たとえば車椅子を使用している方や、杖歩行の方などは、必要な配慮が目に見えて分かりやすいため、企業も準備しやすくなります。
視覚的に判断できることで、受け入れる側の不安が少なくなる傾向があります。

企業側が合理的配慮が明確にしやすい（例：バリアフリー化、業務制限など）から、企業も安心して採用できる

身体障がいに関しては、配慮すべき点が物理的で明確であることが多く、「どんな対応をすれば良いか」が分かりやすいため、企業も計画的に採用・配置を進めやすいというメリットがあります。

上肢・下肢の障がいで通勤・作業に制約があると求人が限られる

一方で、通勤に支障がある場合や、長時間の立ち仕事が難しいといった場合には、応募できる職種が限られることもあります。
この場合は在宅勤務や事務系の職種など、体への負担が少ない働き方が選択肢となります。

コミュニケーションに問題がない場合は一般職種への採用も多い

身体障がいがあっても、対人対応や社内でのコミュニケーションに問題がない方は、接客や営業補助などの職種にも挑戦しやすくなります。
企業側も「チームで働ける」という安心感を持ちやすくなります。

PC業務・事務職は特に求人が多い

身体的な制限があっても、パソコン操作ができる方は事務職やデータ入力の求人に応募しやすく、dodaチャレンジでも紹介件数が多い分野です。
業務の柔軟性や在宅勤務対応が進んでいる企業も多く、働きやすい環境が整いつつあります。

精神障害者保健福祉手帳の人の就職事情について

精神障害者保健福祉手帳を持つ方が就職活動を進める際には、他の障がい種別とは異なる難しさや工夫が必要になることがあります。
外見からは分かりづらい障がいであるため、企業側が配慮すべき点を事前に理解しにくく、採用後のサポートに対して不安を抱えるケースも少なくありません。
その一方で、症状が安定しており、働く上での配慮事項を適切に伝えられれば、しっかりと職場に定着して長く働くことも十分可能です。
ここでは、精神障がいのある方の就職事情について、企業側の見方や就職活動でのポイントを中心に解説します。

症状の安定性や職場での継続勤務のしやすさが重視される

企業が精神障がいのある方を採用する際には、「長く安定して働けるかどうか」が大きな判断材料になります。
たとえスキルや経験が十分にあったとしても、体調の波が大きく、出勤が不安定であったり、急な休職が続くような状況だと、採用が難しくなることがあります。
逆に、症状が安定していて、無理のない範囲で働ける見通しが立っている場合には、前向きに採用を検討してもらえるケースも多くあります。

見えにくい障がいなので、企業が「採用後の対応」に不安を持ちやすいのが現実

精神障がいは目に見えない特性が多く、企業側からすると「どう接すればいいのか」「どこまで配慮すればいいのか」が分かりにくいという声が多くあります。
そのため、「採用後にトラブルにならないか」「対応しきれるかどうか」に不安を感じ、慎重になる傾向があるのも現実です。
こうした不安を払拭するためには、面談や面接の場でしっかりと説明を行い、自分自身の働き方について理解してもらうことが大切です。

採用面接での配慮事項の伝え方がとても大切！

精神障がいのある方にとって、面接の場は「自分の状態を説明する機会」であると同時に、「職場での配慮がどのように必要かを伝えるチャンス」でもあります。
たとえば、「体調を崩しやすい時間帯は避けたい」「定期的な声かけがあると安心できる」といった具体的な要望を伝えることで、企業側も受け入れの準備がしやすくなります。
また、「このように工夫して症状をコントロールしている」といった自己管理の努力をあわせて伝えると、より前向きな印象を持ってもらいやすくなります。
採用面接での伝え方次第で、就職への道が大きく開かれる可能性があるのです。

療育手帳（知的障害者手帳）の人の就職事情について

療育手帳を持っている方の就職事情は、手帳の判定区分によって大きく異なります。
知的障がいの特性や支援の必要性は人によってさまざまですが、就労先の選び方や支援体制が合っていれば、安定して長く働き続けることは十分可能です。
特に支援機関や職場が丁寧にサポートしてくれる環境では、働くことへの自信や意欲も自然と育まれていきます。
ここでは、療育手帳のA判定・B判定それぞれの特徴を踏まえながら、就職の選択肢について解説します。

療育手帳の区分（A判定 or B判定）によって、就労の選択肢が変わる

療育手帳は、知的障がいの程度に応じて「A判定（重度）」と「B判定（中軽度）」に分かれます。
この判定は、どのような支援が必要かを示すものであり、就労の場面でも非常に重要な判断材料になります。
無理に一般就労を目指すのではなく、自分に合った就労環境を選ぶことが、安定した働き方につながります。

A判定（重度）の場合、一般就労は難しく、福祉的就労（就労継続支援B型）が中心

A判定の方は、日常生活においても支援が必要な場面が多く、一般企業での就労はハードルが高い場合があります。
そのため、就労継続支援B型などの福祉的就労からスタートし、生活リズムを整えたり、簡単な作業に慣れるところから始めることが多いです。
作業内容や勤務時間が柔軟に調整できるため、無理なく働く習慣を身につけることができます。

B判定（中軽度）の場合、一般就労も視野に入りやすい

B判定の方は、軽作業や事務補助など、サポート体制が整った職場であれば、一般就労に挑戦することも十分可能です。
就労移行支援を利用して職業訓練を受けたり、実習を通じて働く経験を積むことで、自信を持って仕事に取り組めるようになります。
特に、指導員や支援スタッフのフォローがある職場では、定着率も高くなりやすい傾向にあります。

障害の種類と就職難易度について

障がいの種類によって、就職のしやすさや向いている職種は異なります。
以下に、代表的な障がい別に就職の難易度や就職しやすい職種をまとめた内容を紹介します。

手帳の種類	就職のしやすさ	就職しやすい職種	難易度のポイント
身体障害者手帳（軽度〜中度）	★★★★★★	一般事務・IT系・経理・カスタマーサポート	配慮事項が明確で採用企業が多い
身体障害者手帳（重度）	★★	軽作業・在宅勤務	通勤や作業負担によって求人が限定
精神障害者保健福祉手帳	★★	事務補助・データ入力・清掃・在宅ワーク	症状安定と継続勤務が評価されやすい
療育手帳（B判定）	★★★★	軽作業・事務補助・福祉施設内作業	指導・サポート体制が整った環境で定着しやすい
療育手帳（A判定）	★★	福祉的就労（A型・B型）	一般就労は難しく、福祉就労が中心になる場合が多い

身体障害者手帳（軽度〜中度）の方は、配慮事項が明確であるため、企業側も受け入れやすく、事務やIT系などの求人が多い傾向にあります。
中でもPCスキルを活かせる職種に強みがあります。

身体障害者手帳（重度）の場合は、通勤や作業に制限が出ることもあり、求人がやや限られますが、在宅勤務や軽作業の求人であればマッチする可能性があります。

精神障害者保健福祉手帳を持つ方は、体調の安定や継続勤務のしやすさが重視され、事務補助や清掃、データ入力などの仕事で評価されやすい傾向があります。

療育手帳（B判定）の方は、軽作業や事務補助、福祉施設内の作業などで定着しやすく、支援体制が整っていれば一般就労も目指せます。

療育手帳（A判定）の方は、福祉的就労が中心となるケースが多く、無理のない範囲で作業に取り組める環境が向いています。

自分の障がいや特性を正しく理解し、合った環境で働くことが、安心して長く働くための第一歩になります。
支援機関の力を借りながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

障害者雇用枠と一般雇用枠の違いについて

就職活動を進めるうえで、「障害者雇用枠で応募するべきか、それとも一般雇用枠がいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
どちらを選ぶかによって、採用の基準や職場での配慮体制、働き方の内容が大きく異なります。
自分の障がいや体調、働き方の希望に応じて、最適な応募方法を選ぶことが大切です。
ここでは、障害者雇用枠と一般雇用枠のそれぞれの特徴について、わかりやすく解説します。

障害者雇用枠の特徴１・企業が法律に基づき設定している雇用枠

障害者雇用枠は、障がい者の就労機会を確保するために、企業が法律に基づいて設けている特別な採用枠です。
この枠で採用された場合、業務内容や勤務条件が障がいのある方に配慮されたものになることが前提となっており、無理のない働き方がしやすくなっています。

障害者雇用枠の特徴２・障害者雇用促進法により、民間企業は従業員の2.5%以上（2024年4月〜引き上げ）を障がい者として雇用するルールがある

2024年4月から、障がい者雇用率の法定基準が2.3%から2.5%に引き上げられました。
これにより、企業はこれまで以上に障がい者の採用に取り組む必要があり、今後も障害者雇用枠での求人は増えていくと考えられます。

障害者雇用枠の特徴３・障害をオープンにし配慮事項を明確に伝えた上で雇用される

この枠で採用される場合は、自分の障がいについて開示し、必要な配慮を企業に伝えることが前提となります。
企業側もその情報をもとに業務の調整や職場環境の配慮を行うため、安心して働ける環境が整いやすいというメリットがあります。

一般雇用枠の特徴１・障害の有無を問わず、すべての応募者が同じ土俵で競う採用枠

一般雇用枠は、健常者と同じ条件で採用選考を受けるため、選考基準はあくまでもスキル・経験・人物評価が中心となります。
障がいの有無を問わず、平等に評価される場であり、より自由度の高い職種や条件で働ける可能性もあります。

一般雇用枠の特徴２・障害を開示するかは本人の自由（オープン就労 or クローズ就労）

一般雇用枠では、障がいを開示するかどうかは本人の判断に委ねられます。
「オープン就労」として開示することで配慮を求めることもできますが、「クローズ就労」として開示せずに働く方も少なくありません。
ただし、クローズ就労の場合は企業側に障がいに関する理解がないため、無理をしてしまうリスクもあります。

一般雇用枠の特徴３・基本的に配慮や特別な措置はないのが前提

一般雇用枠で働く場合、障がいに対する特別な配慮は基本的に想定されていないことが多いです。
そのため、自分で業務量や人間関係に対応できるスキルや体力が求められます。
配慮が必要な方は、オープンにして理解を得るか、障害者雇用枠の活用を検討することが大切です。

障害者雇用枠と一般雇用枠にはそれぞれの特徴があり、どちらが正解というものではありません。
自分の体調や希望する働き方、環境に応じて柔軟に選択し、安心して働ける道を見つけていきましょう。

年代別の障害者雇用率について/年代によって採用の難しさは違うのか

障がい者の就職活動では、障がいの内容や希望条件に加えて「年齢」も大きな要素の一つとなります。
年齢によって求人の数や内容、求められるスキルが変わるため、それぞれの年代に合った就職戦略を立てることが重要です。
ここでは、2023年の障害者雇用状況報告のデータをもとに、年代別の就労傾向や注意点について詳しく解説します。

障害者雇用状況報告（2023年版）を元に紹介します

以下は、2023年時点での年代別の構成比と主な就業傾向です。

年代	割合（障害者全体の構成比）	主な就業状況
20代	約20～25％	初めての就職 or 転職が中心。未経験OKの求人も多い
30代	約25～30％	安定就労を目指す転職が多い。経験者採用が増える
40代	約20～25％	職歴次第で幅が広がるが、未経験は厳しめ
50代	約10～15％	雇用枠は減るが、特定業務や経験者枠で採用あり
60代	約５％	嘱託・再雇用・短時間勤務が中心

20代：全体の約20～25％を占め、初めての就職や転職希望者が多いのが特徴です。未経験OKの求人も豊富で、チャレンジしやすい時期といえます。
30代：構成比は約25～30％と最も多く、これまでの経験を活かした安定就労を目指す傾向が強くなります。企業も「即戦力」を期待する場面が増えてきます。
40代：構成比は約20～25％で、職歴があれば選べる求人の幅は広がりますが、未経験職種に挑戦するのはやや難しくなります。
50代：構成比は約10～15％に減少。体力的な配慮や業務内容の限定が必要なケースもあり、「特定業務」「経験者枠」での採用が中心になります。
60代：全体の約5％と少なくなり、再雇用や短時間勤務を希望する方が多い傾向です。企業側も期間限定や業務特化型の求人を提供することが多くなります。

若年層（20〜30代）の雇用率は高く、求人数も多い

20代〜30代は、障がい者雇用枠でも比較的求人が豊富な年代です。
若年層は「これから育てたい」という企業側の意欲も高く、スキルよりも意欲やポテンシャルを重視して採用されることが多くあります。
未経験歓迎の求人や研修制度のある企業が多いため、初めての就職活動でも前向きに取り組める環境が整っています。

40代以降は「スキル・経験」がないと厳しくなる

40代になると、求人内容も「即戦力」や「経験者向け」のものが増えてきます。
これまでの職務経歴や専門スキルがあれば有利になりますが、未経験の職種に挑戦するにはややハードルが上がる傾向があります。
自分の強みを明確にし、職務経歴書などでしっかりとアピールすることが重要です。

50代以上は「短時間勤務」「特定業務」などに限られることが多い

50代を過ぎると、求人の数自体が少なくなり、採用される職種や働き方がかなり限定されます。
短時間勤務、清掃や庶務、作業系の業務など、体力や業務負担が抑えられた求人が中心となります。
一方で、長年の実務経験や専門知識がある方には、限定的ながらマッチする求人がある場合もあるため、情報収集がカギとなります。

dodaチャレンジなどの就活エージェントのサービスに年齢制限はある？

dodaチャレンジでは、年齢による明確な制限は設けられていません。
しかし、実際に紹介される求人の多くは「長期就労を前提とした企業求人」であるため、実質的には50代前半くらいまでがメインターゲット層とされています。
それ以降の年代になると、紹介可能な求人が減ってくる傾向があります。

年齢制限はないが実質的には「50代前半まで」がメインターゲット層

特にフルタイムの事務職や専門職などは、50代を超えるとマッチする求人が見つかりにくくなります。
ただし、短時間勤務や経験を活かした業務であれば、紹介される可能性は十分ありますので、希望条件を柔軟にすることもポイントです。

ハローワーク障がい者窓口や障がい者職業センター（独立行政法人）も併用するとよい

年齢が高くなるほど、dodaチャレンジだけでなく公的機関との併用が重要になってきます。
ハローワークや障がい者職業センターでは、年齢を問わず相談を受け付けており、地域密着型の求人紹介や、トライアル雇用などの制度も活用できます。
多方面から支援を受けることで、自分に合った働き方を見つけやすくなります。

dodaチャレンジで断られたときの対処法についてよくある質問

dodaチャレンジのサポートを希望していたのに「紹介できる求人がない」「サポート対象外」といった理由で断られてしまった場合、不安や戸惑いを感じる方も多いと思います。
ここでは、そうしたときにどう対応すればいいのか、よくある質問をもとに対処法をわかりやすくご紹介します。

dodaチャレンジの口コミや評判について教えてください

dodaチャレンジの口コミや評判は、全体的に「親身で丁寧な対応だった」「求人の質が良かった」「安心して相談できた」といった声が多く見られます。
特に障がいへの理解があるキャリアアドバイザーによるサポートや、入社後のフォロー体制に高い評価が寄せられています。
一方で、「希望する職種がなかった」「連絡が多すぎると感じた」といった声も一部見られますが、これは人によって受け取り方が異なる部分でもあります。
実際の声をもっと詳しく知りたい方は、以下の関連ページも参考にしてみてください。

dodaチャレンジの求人で断られてしまったらどうすれば良いですか？

選考に進んだものの不採用になってしまった場合でも、落ち込まずに次のステップへ進むことが大切です。
dodaチャレンジでは、選考結果の理由を企業側からヒアリングし、次回に向けた改善点をアドバイスしてくれることもあります。
また、一度不採用になっても、条件やタイミングが変われば再チャレンジできる可能性もありますし、他にもあなたに合った求人を紹介してもらえる場合があります。
落ち着いて担当アドバイザーに相談し、次のチャンスにつなげていきましょう。

dodaチャレンジで面談後に連絡なしの理由について教えてください

dodaチャレンジで面談を受けたあと、「なかなか連絡がこない」と不安になる方もいるかもしれません。
その理由としては、担当アドバイザーが紹介できる求人を精査している最中だったり、他の候補者との調整が必要な状況だったりする場合があります。
また、登録情報に誤りがあった、メールが迷惑フォルダに入ってしまったといった、技術的な理由で連絡が届いていないケースも考えられます。
もし数日待っても連絡がない場合は、遠慮せずに担当者や公式窓口に確認の連絡をしてみると安心です。
一時的な行き違いであることも多いため、早めの対応がおすすめです。

dodaチャレンジの面談の流れや聞かれることなどについて教えてください

dodaチャレンジの面談は、オンラインまたは電話で行われる形式が一般的で、所要時間はおよそ1時間〜1時間半程度です。
面談では、これまでの職歴やスキル、障がいの内容や配慮が必要な点、働き方の希望（在宅・時短・職種など）について詳しくヒアリングされます。
リラックスした雰囲気で進められるので、無理に背伸びをせず、自分の思いや状況を正直に伝えることが大切です。
服装もラフなものでOKですし、事前に準備しておくと安心な書類（履歴書・職務経歴書など）も任意で提出できます。
不安がある場合は、面談前に内容を確認しておくと、当日スムーズに受け答えができます。

dodaチャレンジとはどのようなサービスですか？特徴について詳しく教えてください

dodaチャレンジは、障がいのある方を対象とした転職・就職支援に特化したエージェントサービスです。
大手人材会社「パーソルグループ」の一員であるパーソルダイバース株式会社が運営しており、障がいに理解のある企業とのマッチングを専門に行っています。
一人ひとりの特性や希望に寄り添い、求人紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削、模擬面接、入社後のフォローまでトータルで支援してくれるのが大きな特徴です。

主な特徴は以下の通りです。

障がい者雇用に特化したキャリアアドバイザーが担当
在宅勤務や時短勤務など柔軟な働き方に対応した求人が多い
企業との間に入り、配慮事項の調整や条件交渉も代行してくれる
入社後の定着支援が手厚く、職場定着率は90％以上

求人の質やサポート体制が非常に高く評価されており、「安心して就職・転職活動ができる」と口コミでも好評です。
初めての転職に不安がある方や、自分に合った働き方を見つけたい方におすすめのサービスです。

障がい者手帳を持っていないのですが、dodaチャレンジのサービスは利用できますか？

障がい者手帳を持っていなくても、一定の条件を満たす方であればdodaチャレンジのサービスを利用できる場合があります。
たとえば、医師の診断を受けている方や、配慮が必要とされる症状・状況がある方など、状況に応じて個別に判断されることがあります。

ただし、多くの求人は「障がい者雇用枠」での募集となっているため、正式な手帳を所持しているほうが紹介できる求人の選択肢が広がる傾向にあります。
そのため、手帳を申請中であることを伝える、または医師の診断書がある場合にはその旨を事前に相談しておくとよいでしょう。

まずは登録後の面談で現在の状況を詳しく伝えることで、利用可能かどうかを丁寧に案内してもらえます。
「手帳がないから無理かも…」と諦めず、気軽に相談してみることをおすすめします。

dodaチャレンジに登録できない障害はありますか？

dodaチャレンジでは、特定の障がいによって登録が断られるということは基本的にありません。
身体障がい・精神障がい・発達障がい・知的障がいなど、さまざまな障がいのある方が対象となっています。
ただし、サービスの性質上、「就職・転職の意思があるかどうか」「働くための準備が整っているか」など、状況に応じて利用を見合わせることがある点は理解しておく必要があります。
また、重度の医療的ケアが必要な場合など、働く環境や条件がかなり限定される場合には、事前の相談で方向性を一緒に確認することが大切です。
まずは状況を正直に伝え、どのようなサポートが可能かアドバイザーと相談してみましょう。

dodaチャレンジの退会（登録解除）方法について教えてください

dodaチャレンジの退会は、担当のキャリアアドバイザーに「退会したい」旨を伝えることで進めることができます。
メールや電話など、自分が連絡を取りやすい方法で伝えれば問題ありません。
その後、アドバイザーから簡単なヒアリング（理由の確認など）を受けたのち、アカウント情報が削除されて正式に退会となります。
一度退会すると、履歴書や希望条件、やり取りの記録などはすべて削除されるため、必要であれば事前に保存しておくことをおすすめします。

dodaチャレンジのキャリアカウンセリングはどこで受けられますか？

dodaチャレンジのキャリアカウンセリングは、主にオンラインまたは電話で行われます。
全国どこからでも利用できるため、地方在住の方でも問題なくカウンセリングを受けることができます。
日程は担当のキャリアアドバイザーと調整のうえ決定し、1時間から1時間半程度の時間をかけて、じっくりと話を聞いてもらえます。
障がいや働き方の希望、これまでの職歴などについて丁寧にヒアリングしてもらえるので、安心して受けられる環境が整っています。

dodaチャレンジの登録には年齢制限がありますか？

dodaチャレンジには明確な年齢制限は設けられていません。
ただし、就職や転職を希望することが前提のサービスであるため、一般的に働くことが可能な年齢層（おおよそ18歳から60代まで）の方が多く利用しています。
年齢だけで登録を断られることはありませんが、希望職種や業種によっては年齢が影響するケースもあるため、事前に担当アドバイザーと相談しておくのが安心です。
まずは登録してみて、現状に合わせたサポートが可能かどうかを確認してみるとよいでしょう。

離職中ですがdodaチャレンジのサービスを利用できますか？

離職中の方も、もちろんdodaチャレンジのサービスを利用することができます。
むしろ「今すぐにでも働きたい」「ブランクを埋めたい」といった方に対しては、スピーディーな対応で求人を紹介してもらえるケースが多くあります。
面談では、離職した理由や今後の働き方について丁寧に話を聞いてもらえるので、安心して利用することができます。
ブランクが長い場合でも、その不安に寄り添ってくれるサポート体制が整っているのがdodaチャレンジの強みです。

学生ですがdodaチャレンジのサービスを利用できますか？

dodaチャレンジは基本的に「就職または転職を希望する方」を対象としたサービスのため、現在在学中の学生の方は利用が難しい場合があります。
特に新卒向けの就活支援は、dodaチャレンジよりも「就活エージェント」などの学生専門サービスのほうが手厚く対応している傾向があります。
ただし、卒業予定が近い、あるいは就職活動を本格的に始めている場合など、状況によっては相談可能なケースもあるため、一度問い合わせてみるのがおすすめです。
自分の進路に合った支援が受けられるよう、早めの情報収集が大切です。

参照：よくある質問（dodaチャレンジ）

dodaチャレンジは断られない？その他の障がい者就職サービスと比較

障がい者向けの就職支援サービスは数多くありますが、その中でもdodaチャレンジは利用者からの認知度も高く、幅広い障がい種別に対応していることで知られています。
しかし、「dodaチャレンジなら誰でも必ず求人を紹介してもらえるのか」と言われると、実際には希望条件などによって紹介を受けられないケースもあります。
そこで、他の障がい者向け就職サービスとdodaチャレンジを比較することで、それぞれの特徴や利用しやすさを見ていきましょう。
下記の比較表をもとに、求人数や対応地域などを確認しながら、自分に合ったサービス選びの参考にしてみてください。

就職サービス名	求人数	対応地域	対応障害
dodaチャレンジ	1,500	全国	全ての障害
アットジーピー（atGP）	1,500	全国	全ての障害
マイナビパートナーズ紹介	350	全国	全ての障害
LITALICOワークス	4,400	全国	全ての障害
就労移行支援・ミラトレ	非公開	全国	全ての障害
ランスタッドチャレンジ	260	東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪	全ての障害
Neuro Dive	非公開	全国	全ての障害
Cocorport	非公開	首都圏、関西、東海、福岡	全ての障害

まず、dodaチャレンジは全国対応で、あらゆる障がいに対応している点が特徴です。
求人数はおよそ1,500件と、他のサービスと比べても平均的な水準です。
同じく全国対応で、同程度の求人数を持つサービスとしては「アットジーピー（atGP）」があり、こちらも多くの方に利用されています。
一方で、「LITALICOワークス」は4,400件と圧倒的に多い求人を持っていますが、こちらは主に就労移行支援を中心としたサービスで、サポートの形がやや異なります。

また、「ランスタッドチャレンジ」や「Cocorport」などは、対応地域が限られているため、地方在住の方にとっては利用しづらい場合もあります。
「Neuro Dive」や「ミラトレ」は求人数が非公開ではあるものの、全国対応という利点があり、特に発達障がいや精神障がいに特化した支援を行っている傾向があります。

このように、各サービスにはそれぞれの強みと制限があります。
dodaチャレンジで断られてしまった場合でも、他の選択肢を知っておくことで、自分に合った道を見つけやすくなります。
複数のサービスを併用することも、転職成功の近道になるかもしれません。

dodaチャレンジで断られた！？断られた理由と対処法/難しいと感じた体験談まとめ

dodaチャレンジを利用したにもかかわらず、「紹介できる求人がありません」と断られてしまうと、不安や戸惑いを感じる方も多いでしょう。
しかし、これは個人の能力や価値を否定されたわけではなく、あくまで「今の条件と合う求人が見つからなかった」というタイミングや条件の問題です。
希望条件を少し見直したり、他の地域や職種に視野を広げたりすることで、再びチャンスが広がる可能性は十分にあります。

実際に、最初は希望が通らずに断られてしまった方でも、キャリアアドバイザーとの面談を通して条件を整理し直し、再チャレンジで希望の職に就けたという体験談も多くあります。
サービスを受ける中で、自分自身の強みや働き方の軸を見つめ直すことができたという声も寄せられています。
難しく感じた経験も、将来に向けた貴重なステップのひとつになるかもしれません。

dodaチャレンジは、全国対応であらゆる障がいに配慮した転職支援サービスです。
専門のアドバイザーが親身にサポートしてくれるので、初めての転職や不安の多い状況でも安心して利用できます。
もし今の条件でうまくいかなかったとしても、それをもとに自分の可能性を広げていくことができます。

ひとりで悩まず、まずは一歩踏み出してみることが大切です。
dodaチャレンジをきっかけに、新しい働き方や自分らしいキャリアを見つけてみませんか。